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    「万葉音頭」

作詞:園田鉄美
作曲:園田鉄美
演奏:平岡千佳(演歌歌手)
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@ハアー万葉の 歌に詠まれし三井楽の
 東の入り江の 濱ノ畔(はまのくり)
 潮に乗り行く 漁船
 大漁願って 大漁願って
 ドドンとドンとドンと
 ドドンとドンとドンと 網を曳く

Aハアー万葉の 歌に詠まれし三井楽の
 西に浮かぶは 嵯峨ノ島
 寄せては返す 荒波が
 磯の巌に 磯の巌に
 ドドンとドンとドンと
 ドドンとドンとドンと 砕け散る

Bハアー万葉の 歌に詠まれし三井楽の
 南に広がる 高浜の
 山の裾野の あちこちに
 赤い椿が 赤い椿が
 ドドンとドンとドンと
 ドドンとドンとドンと 花咲かす

Cハアー万葉の 歌に詠まれし三井楽の
 北を望むは 柏崎
 風を待ちたる 帆掛け舟
 唐の都へ 唐の都へ
 ドドンとドンとドンと
 ドドンとドンとドンと 船出する

 1998年、私が五島在勤中に創った「海のシルクロード」については、このホームページの同曲のページで触れているが、この歌を創ったことが縁で、翌年、三井楽町の婦人部の方々から皆で踊れるような音頭を作ってほしいと依頼された。
 詞はどうしますかと尋ねるも、それもお願いしますとのこと。ちょっと虫が良いなとは思ったが、「海のシルクロード」で五島史を少し勉強したことと、それに関連して三井楽町周辺は、仕事でよく行っていたし、個人的にも島めぐりを重ねていて、三井楽町が万葉集にも詠まれたことや遣唐使の寄港地の一つでもあったことなどを踏まえれば、何とかなりそうな気がして、思い切って引き受けることにした。
 その結果出来上がったのが、上記の「万葉音頭」の詞である。我ながら上手く四季に合わせて三井楽町の名所旧跡が織り込めたのではないかと思っている。詞ができると、歌はすぐに完成した。そして、これもまた三井楽町の予算でCD化にすることとなったのである。
 CD化は嬉しいことだったが、今度は予算の関係で、カラオケは私が作り、歌の吹き込みは関西の演歌歌手、平岡千佳さん(五島出身で三井楽町にも縁のある方))が行うことになった。
 確かに、これまでもカラオケは、そこそこ作ってきたが、いわゆる素人の手作りの域。それをいきなり、プロの歌手の吹き込みのカラオケを制作??? しかし、今更引くに引けない。結局、自分の持てる力を精一杯出してやるしかないと作り、吹き込んだのがこの録音である。
 1999年の夏、録音の時、初めて平岡さんとお会いし、三井楽町の遣唐使ふるさと館でいきなり録音となったが、歌の歌い出しの「ハァ〜〜」という声を聞いて痺れた。やっぱりプロの声だ。そしてこの歌にはピッタリだ。カラオケもプロの声に負けず、まずまずの出来ではないか!
 そして、この歌はその年の三井楽町民運動会の場で婦人会の方々により踊りられたのである。