「声を上げるのは今でしょう」
作詞:園田鉄美
作曲:園田鉄美
演奏:中里博美、園田鉄美
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@長年給料据え置かれ
税金だけは上げられて
このまま黙っているだけじゃ
我が家の暮らしは成り立たない
声を上げるのは今でしょう
みんなの願いを寄せ合って
暮らしの夢をかなえましょう
A医療に介護に年金と
年々福祉は削られて
このまま黙っているだけじゃ
老後は苦しくなるばかり
声を上げるのは今でしょう
みんなの願いを寄せ合って
老後の夢をかなえましょう
B原発制御ができてない
放射能ブロックされてない
このまま黙っているだけじゃ
いつまた事故さえ起きかねない
声を上げるのは今でしょう
みんなの願いを寄せ合って
自然エネルギー広げましょう
C過去の歴史に目をつぶり
平和の誓いを踏みにじる
このまま黙ったいるだけじゃ
再び戦になりかねない
声を上げるのは今でしょう
みんなの願いを寄せ合って
永久の平和を守りましょう
長年給料が上がらない中で、安倍政権になってから実施された消費税の影響もあろうが、目に見えて庶民のふところ具合が厳しくなっている。アベノミクスの影響は、大企業や資産家や投資家に恩恵があるのみで、連合発足以来、労働者の組織率の落ち込みも加わり、労使の力関係はますます弱くなり、労働環境は厳しくなるばかりだ。
また、消費税の使い道とされた福祉(医療、介護、年金)も、消費税による恩恵を受けている実感は全くなく、逆に切り捨て、切り下げが目立つし、政府はさらに福祉の改悪の長期計画を立てている。私も今年から年金生活者になっただけに、老後の生活が正直不安だ。
原発問題では、ふるさとを奪われた福島での事故を教訓に、民主党政権の時は原発への依存がいくらか小さくなるかと思われたが、政権交代以降、再稼働や原発輸出が進められつつあり、原発をゆるぎないエネルギーとして位置付けようとしている。太陽エネルギーによる電力買い取りも、電力会社の都合で中断するというニュースも聞かれ、あきれるばかりだ。
先の大戦での尊い犠牲の上に手にした憲法9条を、法律学者があきれるほどの解釈を持ち出して、アメリカなどと共に戦争ができる普通の国にしよう(それが安倍氏の言う「戦後レジウムからの脱却」なのだろう)としている。
それやこれや、現政権に対する怒りは尽きないが、私のまわりで聞く多くの人の声を歌にしてみたものであり、この歌が集会や街頭での世直し運動の力に役に立てればと思っている。
政治的なテーマを並べ上げた結果、歌詞そのものが韻律を踏んでいるわけでもないので、前半はメロディの立ての動きを抑え、誰でも歌えるようにできるだけ1オクターブ内で収めるようにした。演奏の女性ボーカルは、長崎の新婦人コーラス花の輪のメンバーである。